こんにちは、信州さーもん(@goshumemo)です。
私が実際に購入し、身になったなと思う本を紹介していきます。また、神さま・仏さまをもっとよく知ることができるマンガもおすすめしたいと思います。神社やお寺・御朱印に興味がある、または始めたばかりだという方の参考になれば嬉しいです!
御朱印をまとめた本
御朱印でめぐる 全国の神社—開運さんぽ (地球の歩き方御朱印シリーズ)
御朱印を始めたいと思っている女性におすすめなのがこちら。
御朱印ってナニ?から始まり、全国の「かわいい御朱印」が多数紹介されています。全国の有名な神社はもちろん、「京都恋愛運UP御朱印めぐりコース」なんて女子旅にぴったりな特集も。ご利益別に紹介しているので、御朱印に興味がない友達と行っても楽しめそうなラインナップになっています。
こちらは「地球の歩き方 御朱印シリーズ」の1冊で、他にもたくさんシリーズが出ています。関東・京都・奈良・鎌倉などエリアに特化した本もあるので、旅行前の下調べにも使えそうです。
御朱印でめぐる 秩父 三十四観音完全掲載 [ 地球の歩き方編集室 ]
御朱印でめぐる関東の神社 週末開運さんぽ [ 地球の歩き方編集室 ]
御朱印でめぐる京都の古寺 改訂版 [ 地球の歩き方編集室 ]
御朱印帳カタログ 全国乙女の寺社めぐり
御朱印帳に特化した1冊。「御朱印だけでなく御朱印帳を集めている」「旅行先ではその地域の御朱印帳を買いたい」という方には便利。北海道から鹿児島まで、古今東西の御朱印帳が写真付きで紹介されています。
ちょっと画像が荒いというか、解像度の低さが気になるところではありますが・・・。
長野県では善光寺、光前寺、生島足島神社の御朱印が掲載されています。一緒に御朱印も見ることができますよ。
御朱印帳カタログ 全国乙女の寺社めぐり[本/雑誌] / にほん巡礼倶楽部/著
日本全国この御朱印が凄い!
先ほど紹介した「地球の歩き方 御朱印シリーズ」の1冊。誕生日に友達からもらいました!
こちらは第弐集です。都道府県網羅版ということで、長野県では光前寺と松本城が紹介されています。光前寺は「御朱印の主役が凄い!」「伝説の霊犬早太郎が不動明王の化身である」「境内の庭は国の名勝に指定されている」「早太郎の御朱印は参拝客からの要望で作った」など細かく解説してありました。しっかりお寺の方に取材している様子がうかがえるので、地元の私でも「そうなんだ〜」と新たな発見がありました。
御朱印と御朱印帳で旅する 神社・お寺
御朱印サイトも運営していらっしゃる大浦春堂さんの「御朱印と御朱印帳で旅する 神社・お寺」。
神社やお寺などの解説本
「日本の神様」がよくわかる本
私が初期に購入した解説本です。お稲荷さん、八幡さま、お伊勢さま、天神さま・・・人気のある神様や奉っている神社について丁寧に解説しています。
入門書と侮るなかれ!本文400ページにびっしりと書かれた神様の由来、歴史、そして現在の姿。ポケットサイズなので持ち歩いて辞典のようにも使えます。お値段も679円とポケットサイズ!
「よく聞くご祭神名はあるけれど、いまいち分かっていない」なんて方は一読しておくと今後の神社めぐりに役立ちますよ。
「日本の神様」がよくわかる本 八百万神の起源・性格からご利益までを完全ガイド
イラストでわかる 日本の仏さま
同じく初期に購入した本。仏像を見て「あ、これは〇〇だ!」ってドヤ顔で言いたくて買いました。こちらもポケットサイズなので、カンペとして持ち歩くことができます。
- 手の形には意味がある
- 仏を見分けるにはファッションに注目
- 持ち物で衆生を救う方法が分かる
など、知っていれば仏像を見るのがもっと楽しくなること間違いなしな情報がたくさん!何よりイラストがかわいいので本物を見るより分かりやすいです(笑)持っておいて損はない一冊。
イラストでわかる日本の仏さま (中経の文庫) [ 日本の仏研究会 ]
神社の解剖図鑑
神社にあるアイテムの役割や形式、外見で分かるルーツや年代なども解説しています。神社の解説だけなのかな?と思いきや、神社に深く関係する神話もバッチリ!さらに実際に存在する神社をイラストで紹介しているので、足を運びたくなるような作りになっています。
いったい何枚のイラストで構成されているんだ・・・?ってくらい細かいイラストがたくさんでした。長野県だと見開き1ページで諏訪大社が紹介されていますが、なんと9枚のイラストが使われています。
解剖図鑑の名にふさわしい1冊です。
神社の解剖図鑑 日本各地の神様とご利益がマルわかり [ 米澤貴紀 ]
他にもシリーズがあるので、ご参考までに。
仏像とお寺の解剖図鑑 お寺の境内に散りばめられた仏の世界の読み解き方 [ スタジオワーク ]
知っておきたい日本の仏教
東洋思想学を学んでいたくせに日本の仏教には全く興味がなかった私のための1冊。日本仏教13宗についてそれぞれ詳しく、かつイラストなどで分かりやすく説明しています。「宗派とか分からんししっかり学ぶ時間もない!」って方はとりあえず安いので衝動買いしてみてください。なんとな〜く頭に入ります。こういうのは、なんとな〜く頭に入っていることが大事だと思います。
ブッダも笑う 仏教のはなし
仏教好き芸人として有名な笑い飯 哲夫さんの「ブッダも笑う 仏教のはなし」。
なんていうか宗教って聞くと日本人は、詐欺まがいの新興宗教を思い浮かべたり堅苦しくてとっつきにくかったりっていう印象を持つ方も少なくないと思うんです。でもこういう「笑い×宗教」の本があることによって少しでも身近に感じられたらいいな。そういう意味でこの本は「宗教はちょっと・・・」みたいな方にもおすすめしていきたいです。
ちなみに笑い飯さんこんなのも出してます。ブッダも笑う〜が面白かったらこちらも買おうかな。
えてこでもかける笑い飯哲夫訳般若心経写経帖 [ 笑い飯哲夫 ]
神社・お寺の紹介本
日本の古寺
大きくて綺麗な写真付きでお寺を見たい方にはこちら。
2017年の特別公開・秘仏開帳をする「いま行くべき名刹」なども特集されています。長野県では善光寺と安楽寺の国宝コンビが掲載。ちなみに開創1300年の那谷寺が1ページ目に紹介されています!
- 「一生に一度は訪れたい世界遺産の名刹」
- 「十三宗派の大本山・総本山をめぐる」
- 「歴史上の人物ゆかりの名刹」
など観光や旅の参考にもなる項目ばかりです。
すばらしいお寺・神社ベスト80
”プロ”が選んだ、ひと味違う寺社ガイド!
この本のすごいところは、現役の住職さんと宮司さんが選んだ社寺が並んでいることです。高野山真言宗功徳院の松島龍戒さんと伊豆山神社宮司の三浦利規さんが監修。プロ目線の解説や選び方も読み応え十分です。
長野県は岩松院と安楽寺、戸隠神社と諏訪大社がベスト入りを果たしています。
神さま・仏さまが分かるマンガ
ちょっと脱線しますが、神様や仏さまのことがわかる本をご紹介します。
ノラガミ/あだちとか
最近はまっているノラガミを推しておきます。アニメ化もされている人気コミック。
主人公は無名の神さま(夜ト)。女子高生の壱岐ひよりと出会い、さまざまな人間や神さまと出会って徐々に神々の謎や真実が解き明かされていくという物語。
ノラガミを御朱印初心者におすすめしたい理由は、八百万の神々が人気キャラクターとして何柱も登場しているところ。毘沙門天や天神さま、アマテラスやタケミカヅチなどが魅力ある人物として描かれています。
注目したいのが「神さま」と「神器」の関係性。「神器」とは神さまに仕える死霊で、神を守る防具にも神を助ける武具にもなります。神と神器は切ってもきれない関係にありますが、元は人間のために「魔が差し」たり状態が悪化して妖に転じてしまったりするのです。
人間と神さまの関係をゆっくり考えたくなる良作。ちなみに上画像はタケミカヅチとその神器、黄云(きうん)。かっこいい!黄云はもと人間ではないけどね。
ブッダ/手塚治虫
言わずと知れた手塚治虫の名作・ブッダ。読んだことあるよ!って方も多いかと思います。
小学生の時から何度も読み返し、もはやセリフも覚えてしまった私が全力でおすすめします!ブッダを読んだことによって私はインドに何度も足を運ぶことになり、大学でインド哲学を専攻します。私にとって「ブッダ」は、それほど影響力のある一冊なのです。
日本の仏教では一般的に「お釈迦さま=聖者」として扱われます。実際その通りだと思います。しかし手塚治虫のブッダは、ブッダがまだ幼く苦悩している頃から描かれています。
「死ぬのが怖い」「死んだらどうなってしまうの?」
子供の頃からそんな恐怖に怯えている頭の良い少年でした。人並み以上に恵まれた生活を送りながら、人並み以上の苦悩に満ちた人生。そんなブッダの人間らしさが大好きです。
ブッダには悩める人がたくさん登場します。身分(カースト)に悩む者、運命に悩む者、他者との関係に悩む者・・・もちろんブッダも悩める者のひとり。そんなブッダの人間らしさが仏教の魅力につながっているのではないでしょうか。
私の好きなエピソードは、ルリ王子編。(以下ちょっぴりネタバレ)
大きな国の王子さまとして生まれたルリ王子ですが、母親が実は貴族ではなく奴隷の出身だということを知ります。優しい母親が大好きな自分と、純粋な貴族の出身ではない母親を恨む自分のはざまで苦悩の日々を送るルリ王子。
ある日奴隷の間で死に至る感染病が流行り、奴隷の部屋ごと焼きはらうことになります。ルリ王子は自らの手で母親を殺す決断を迫られたのです。王子としての自分、息子としての自分。
母親を失っても自ら供養も行うことができなかったルリ王子が、毛嫌いしていたブッダに救いを求めます。
「供養はするが、母親が奴隷だということはいますぐ忘れろ!」
そんなルリ王子にブッダが言った言葉。
「たとえ話をしましょう。あなたは貴族の庭園から生まれた黒いゾウと、ごみ捨て場から生まれた白いゾウと、どちらを敬いますか?」
「・・・ごみ捨て場から白いゾウなど生まれるものか!!」
「しかしその白いゾウは、あなたを生んだ!!!」
ここでルリ王子はハッとなり、崩れ落ちます。
「ごみ捨て場で生まれようと、庭園で生まれようと、ゾウはゾウ。人間も同じだ。母親は奴隷女だと言われるが、どう生まれようと、どういう身分であろうと、あなたの母君は母君だ。何が恥ずかしいのか!」
これはブッダも同じように悩んだからこそルリ王子に届いた言葉なのでしょう。机上の空論でも理想論でもない、ブッダ自身の経験や苦悩から生まれた真言。自分の生まれや人生の選択に後悔し続けたルリ王子は、若い頃のブッダとそっくりでほおっておけなかったのかもしれません。
長くなりましたが、お寺をめぐる時にそんなブッダの人生を知っておくと深みも増すはずです。あくまでフィクション・マンガとしてですけどね。
御朱印本 まとめ
ほとんど1年以内に買った本をまとめてみましたが、意外とたくさんあって自分でもびっくりしました。「御朱印関連本」を意識して買っているわけではないので・・・。
しかしいつも本屋さんに行っては買おうか買うまいか何時間も悩み続ける私が実際に購入した本ということで、ある程度厳選されたラインナップになったのではないかな。
他にも「信州の地名」とか「民話」に関する本も紹介したいのですが、だいたいお寺などに売っていてすぐには買えないものなので今回はスルー。
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