信濃比叡 廣拯院
こんにちは、信州さーもん(@goshumemo)です。
廣拯院(こうじょういん)は「日本一の星空が見える村」長野県の南端近く、阿智村にあります。
四月だというのに雪が降り積もる山々に囲まれた廣拯院は、かつて東山道を行く人々の休まる無料の宿として最澄上人が建立されました。夜間に星空撮影をしにいらっしゃる方も少なくないようです。
ごしゅメモ
ご本尊 | 薬師瑠璃光如来 |
---|---|
宗派 | 天台宗 |
所在地 | 下伊那郡 阿智村智里3592−4 |
電話番号 | 0265-44-2366 |
駐車場 | あり |
拝観料 | なし |
公式ページ | 天台宗 信濃比叡 廣拯院 – 南信州 園原の里 昼神温泉 |
ご縁起
最澄が東山道の信濃坂に赴いたのは817年の8月で、その坂は数十里に及びました。
しかしその道中に宿はなく、旅路は困難を極めます。これを見た最澄は坂の美濃側に「広済」、信濃側に「広拯」の両院を置き、無料の宿泊施設にしました。
御朱印
御朱印は「医王殿」と「厄除不動」の2種類です。御朱印帳はオリジナルではありませんが、御朱印代込み2000円で販売されていました。いずれも本堂内で拝受できます。
医王殿
厄除不動
マップ
旅の宿として1200年前に最澄が建立
東山道の岐阜と長野の県境である園原は、当時最大の難所のひとつと言われていました。
しかし2、3日かかる峠の間に宿はなく、毎年多くの人が命を落としていたそうです。そこで最澄上人は岐阜側と長野側にそれぞれ宿をつくりました。
その長野側がこの廣拯院です。「廣拯」の「拯」とは「救う」、つまり「人々を広く救う」という意味が込められています。境内には旅の安全を願う「旅のだるま大師」もいらっしゃいますよ。
(境内案内:パンフレットより)雪の降る中本堂に入ると、若い住職の方がご縁起などを丁寧に説明してくださいました。
「インスタグラムもやっているので、良かったらフォローしてください」とのこと。インスタのフォトフレームも置いてありました。面白い!
蛇紋岩
白い部分を見ると蛇に見えます。真言を唱え、白い部分に触れましょう。開運・金運上昇・家運隆昌のご利益があります。
旅だるま
もともとは旅の宿であったことから、旅行の安全祈願や人生という旅の節目の出発地としてもお参りいただけます。
この「旅のだるま大師」は長野県松川町在住の彫刻家・大場敏弘さんから寄贈していただいたものだそうです。
仏足石
「仏足」とはブッダの足跡のこと。靴を脱いで石の上に乗り、大きく深呼吸ののち合掌して自分の守り本尊のご真言を三回唱えると良いそうです。
この日は雪で足跡に水が溜まっていたので、見るだけの参拝となりました。
結構でかい!そういえばブッダは身長が4.8mあったなんて言われていますね。(それにしては小さいのかな?笑)
約5000本の花桃が咲き連なる
管理人の参拝は4月上旬。あいにくの雪でしたが、4月下旬〜5月上旬になると約5000本の花桃や桜が綺麗に咲き連なるそうです。
また「源義経が奥州に下るとき、馬を繋いだ」と言われる一本桜(駒つなぎの桜)も見所のひとつ。
追記:花桃見てきました!
次の年、2018年の4月下旬に阿智村の花桃を見に行ってきました。
見頃は長く、こうして鯉のぼりといっしょに見ることができます。
追記:駒つなぎの桜は4月下旬が見頃
南信の桜は4月上旬〜中旬には見頃を迎えますが、駒つなぎの桜は標高が高いため、花桃と同じくらいの時期に見られます。
とはいえ少し葉混じりになっているかな。
「義経駒つなぎの桜」と呼ばれ、源義経が馬をつないだ伝説が残っています。
季節を変えて楽しめる廣拯院へ
その歴史や伝説はもちろん、絶景や花々など季節を変えてなんども訪れたくなる廣拯院さん。雪景色と花景色は全く味わいが違いました。
阿智村に観光へ行かれる際は、ぜひ廣拯院にも足を運んでみてくださいね。
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